プレミアリーグ第2節。Chelseaはアウェイのロンドンスタジアムでウェストハムと対戦し、1-3で敗戦しました。
試合概要
試合を簡単に振り返ります。
スタメンとベンチメンバー
Starting XI
1 Robert Sanchez
2 Axel Disasi
6 Thiago Silva
26 Levi Colwill
27 Malo Gusto
8 Enzo Fernandez
23 Conor Gallagher
17 Carney Chukwuemeka
21 Ben Chilwell
7 Raheem Sterling
15 Nicolas Jackson
Sub
47 Lucas Bergstrom
48 Bashir Humphreys
3 Marc Cucurella
29 Ian Maatsen
25 Moises Caicedo
16 Lesley Ugochukwu
10 Mikhailo Mudryk
11 Noni Madueke
37 Mason Burstow
前半
8月15日(火)に加入したCaicedoが早速ベンチ入りしましたが、2ボランチは開幕戦と同じエンソとギャラガーでした。
- 前半4分。ウェストハムに新加入したWard-Prowseのコーナーキックに古巣対決のZoumaが合わせ、こぼれ球をBowenが押し込もうとしますが、Chelseaの新守護神Sanchezが身体を呈して守ります。
- しかし前半7分。またもWard-ProwseのコーナーキックにAguerdがヘディングで合わせて、ウェストハムに先制を許します。
- 前半28分、左サイドでChukuwuemekaとのワンツーで抜け出した左WBのChilwellが、グラウンダーのクロス。相手DFが弾いたボールをChukuwuemekaが拾い、巧みなボールさばきで1人かわすと、ファーサイドネットに突き刺すゴール!同点に追いつきます。
- 同点ゴール以降、Chelseaが有利にゲームを運び、勝ち越しゴールへの期待が高まる中、前半40分。この日、裏への抜け出しや細かいボールタッチのドリブルが冴えわたる、絶好調のSterlingがPA内に侵入したところを倒されてPK獲得。キッカーはEnzo Fernandezでしたが、ここはコースが甘く、相手キーパーに止められてしまいます。勝ち越しならず。
- 前半終了直前。同点ゴールのChukuwuemekaが膝を気にして、ピッチに倒れこみ、苦悶の表情で途中交代。
数分で喜びから痛みへ。 Chelseaでの最初のゴール…子供の頃から一生懸命祈り、夢見てきた瞬間だ。小さな挫折だけど、これまで以上に強くなって戻ってくるよ。ありがとう、チェルシーファンの愛とサポートをよろしくお願いします。また会いましょう。
(by Carney Chukwuemeka on Instagram)
後半
- 同点で折り返したものの、後半8分。Disasiの縦パスをカットし、ダイレクトで1トップのAntonioへ。豪快なミドルシュートが突き刺さり、勝ち越しを許します。
- 後半16分、Caisedoが左WBのChilwellと交代で投入され、遂にChelseaデビューを飾ります。
- 後半22分。相手DFのAguerdがJacksonへの不用意なファウルでこの日2枚目の警告。退場となり、Chelseaが数的優位に立ちます。
- Chelseaは数的優位を活かしてボールを支配しますが、中央でブロックを形成したウェストハムから得点を奪うことができません。
- 後半アディショナルタイム。PA内に侵入してきた相手選手に対し、Caicedoが刈り取りを試みますが、タイミングが合わず、PKを献上。Paquetaに決められて3-1。万事休す。
- Chelseaはポゼッションで75.7%とボールを圧倒的に支配するも、流れの良い場面で勝ち越すことができず、敗戦となりました。また、これまでのPSMで絶好調だったChelseaとは相対的に、なかなか調子が上がらず批判の的となっていたSterlingがこの日は絶好調でした。次の試合にも期待したいところです。
監督、選手コメント
試合後の監督や選手のコメントをご紹介します。
Pochettino監督
結果がついてきていないのは心配だ。だけど、もし悪いプレーをしながらも試合に勝っていたとしたら、もっと心配すべきだと思う。負けだすのは時間の問題だし、どうやって良いプレーができるか模索しなければならないからだ。こうやって良いパフォーマンス、姿勢を見せる方が好きだ。リヴァプールとウェストハムを圧倒したのだから。今日、ファイナルサードで50回もプレーしたことは、その姿勢が良いことを示しているし、リヴァプール戦でも同じだった。これこそが将来のベースとなるもので、このクオリティを持つチームであれば、バランスを取ってゴールを決めて試合に勝てるようになるのは時間の問題だ。
ウェストハムの危険性を認識していたのに、得点の可能性を与えてしまった。カーニーをムドリクに代えたけど、後半の立ち上がりは遅かったし、2失点目も喫した。それでウェストハムに勝てると思わせてしまった。チェルシーとしては、状況を急ぎすぎた。忍耐強く、ピッチをもっとオープンにする必要がある。でも、データを見るとファイナルサードでは50回も入っていた。でも、様々な理由で得点を決めるには臨床的な力が足りなかった。
だから悔しいけど、これがプロセスなんだ。敗戦を受け入れ、努力を続ける必要がある。チーム内がもっと落ち着けば、きっとパフォーマンスも上がるし、試合にも勝てるだろう。
もし、あのPKを決めて2-1でハーフタイムを迎えていたら、違う試合になっていたかもしれない。それがフットボールであり、それを受け入れなければならない。シーズン序盤はまだ改善すべき点があって、こういうことも起きる。でも、それは言い訳にはならない。
リヴァプール戦の後にも言ったけど、それは今も変わらない。この敗戦は、次の試合でより良いパフォーマンスを発揮できるよう、自分たちをより強くしてくれる。ポジティブなことはたくさんあった。結果は良くなかったけど、金曜日に自分たちが望むパフォーマンスを発揮して勝てるよう、懸命に努力する。
(Chelsea.comから引用)
Sterling
この日、チーム内で最も評価点の高かったSterlingのコメント。
誰にとっても受け入れがたい結果だ。チャンスをものにしなければならない。プレミアリーグでは、それが自分に跳ね返ってくる。観客のプッシュもあった。試合の大部分を支配し、いいチャンスもあった。巻き返すための一歩を踏み出すのは大変だったけど、何とかなりそうなときにやるべきことができなかった。チェルシーが試合を支配していたのは見ての通りだし、フィジカル的にも良くなっている。自分たちのプレーのいくつかを見直して、良いチームを構築し続ける必要がある。負けたとはいえ、いいサッカーができたこともあった。これは将来に向けての踏み石なんだ。(Chelsea.comから引用)
Caicedo
この日、念願のチェルシーデビューとなったCaicedoのインスタグラムへの投稿。
このビッグクラブで最初の時間を過ごすことができてうれしい。このチームをふさわしい場所に置くためにこれからも努力し続ける。私をサポートしてくれるファンに感謝する。
(by Moises Caicedo on Instagram)
Next Game…
Chelseaは日本時間8月26日(土)朝4時から、プレミアリーグ第3節、ホームにルートンタウンを迎えます。
昇格組のルートンタウン相手ですが、ウェストハムのようにしっかりブロックを作られると得点は難しくなります。
流れの良い場面でしっかり決めて、今シーズン初勝利をもぎ取りましょう!
come on Chelsea!!!
お知らせ
ワールドサッカーダイジェスト2023年9月7日号では、
- Christopher NKUNKUの独占インタビュー「ブルーズの主役へ」
- 「Premier story ~10人の主役候補たち~ 」の一人として、Thiago Silva「不確かな世界の確かなもの」
- 全20クラブ「最新プロファイル」の一つとして、チェルシー
など、Chelsea情報満載となっていますのでチェックしてみてください。