プレミアリーグ第4節、Chelseaはホームでノッティンガム・フォレストと対戦。
リーグとカップ戦で2連勝していた中で迎えた試合でしたが、0-1で敗戦。
悔しい結果となったこの試合を振り返っていきましょう。
試合概要
試合を簡単に振り返ります。
スタメンとベンチメンバー
Starting XI
1 Robert Sanchez
2 Axel Disasi
6 Thiago Silva
26 Levi Colwill
27 Malo Gusto
25 Moises Caicedo
23 Conor Gallagher
8 Enzo Fernandez
21 Ben Chilwell(Cap)
7 Raheem Sterling
15 Nicolas Jackson
Sub
28 Djordje Petrovic
47 Lucas Bergstrom
3 Marc Cucurella
29 Ian Maatsen
16 Lesley Ugochukwu
11 Noni Madueke
10 Mykhailo Mudryk
20 Cole Palmer
36 Deivid Washington
フォーメーションは開幕戦から継続している、3-4-2-1。
PSMでは4-2-3-1を主軸にメンバーを固めてきましたが、開幕戦が強豪のリヴァプールだったこともあり現行のフォーメーションで開幕。
その後4バックに戻すのかと思われましたが、この試合も3-4-2-1でスタートしました。
ただ攻撃時にColwillが左サイドバックの位置でプレーし、Chilwellが高い位置をキープすることで、4-2-3-1に近い形でビルドアップを行う場面も見られます。
ベンチメンバーでは、最終日にマンチェスターシティから電撃加入したCole Palmerが早速のベンチ入り。
またケガの影響で、リーグのルートンタウン戦、カップ戦を欠場していたMudrykが復帰しました。
更に先日サントスFCから新加入した、18歳のブラジル人ストライカーDeivid Washigtonも初のベンチ入りとなりました。
前半
- 前半1分。左サイドでCaicedoからボールをもらったChilwellが低くて速いクロス。ゴール前でSterlingが合わせにいきますが、相手DFが何とかブロック。決定的な場面でした。
- 前半15分。相手のパスをカットしたGallagherが自ら持ち込んでミドルシュート。惜しくも枠を外れます。
- 前半30分。味方陣内に放り込まれたボールをヘディングで何とか掻き出そうとしますが、ボールはゴール前へ。Thiago Silvaが身体を寄せて対応しますが、相手FWのAwoniyiが強引にシュート。これは枠を外れましたが、危ない場面でした。
- 前半34分。Gallagherのクロスをクリアしたこぼれ球をEnzoが拾い、ミドルシュート。いい位置でしたが惜しくも枠を外れます。
- 決定機を多く作るも、点を奪うことができず、0-0でハーフタイムを迎えます。
後半
- 47分、後方からのビルドアップ。DisasiのパスをGallagherがスルーし、Caicedoという場面でしたが感じておらずトラップミス。前を向いてもらった相手FWのAwoniyiが、オーバーラップしてきたElangaにスルーパス。Colwillが寄せ切らず、シュートを打たれ、失点。
- 55分。Enzoのスルーパスがゴール前でJacksonにつながりますが、Jacksonのトラップ後、相手DFの早い寄せの前にシュートを打つことができず。これも決定的な場面でした。
- 62分、GallagherとChilwellを下げて、新加入のColeがデビュー。Maduekeも投入します。
- 67分。再びEnzoのスルーパスに抜け出したJackson。キーパーをかわそうし、キーパーの接触を受けるもこれはオフサイドでした。
- 82分。Coleの見事なスルーパスを受けたSterlingがキーパーと1対1。シュートコースがなく、Jacksonにラストパス。これを右足で合わせにいきますが、これは枠の上へ。この日、最も決定的な場面でした。同点のチャンスを決め切れなかったJacksonは頭を抱えます。
- 85分。右サイドからのEnzoのフリーキック。ニアでThiago Silvaがトラップし、ニアへ強烈なシュート。キーパーが左手で何とか弾きます。
- 94分。この日得点を決めているElangaが前線で時間を稼ぐと思いきや、ドリブル突破。MaduekeとMudrykのまずい守備により突破され、決定的な場面。強烈なシュートでしたが、キーパーSanchezが弾きました。
- 95分。前線でボールを受けたDFのDisasiが右サイドのSterlingへパス。ダイレクトで強烈なシュートを放つも枠外。
- この後も、相手チームのブロックを打ち崩すことができず敗戦。Cheseaは今シーズン、PSMを含めても初めて無得点でした。
監督、選手コメント
試合後の監督や選手のコメントをご紹介します。
Pochettino監督
試合全体を通じて。
今日はチャンスを作り、試合を支配していたけど、ファイナルサードでの決定力を欠いた。勝つためには得点すべきだった。
結果は残念だけど苛ついているわけではない。こういった試合では運が必要な場面もあるからね。自分たちがすべきプレーを全うして勝利したフォレストを褒めるべきだろう。だけど両ハーフとも決定力を欠いた。ミスを犯して失点した後、多くのチャンスを作って支配したけど、完璧ではなかった。得点を奪えなかったし、そうなると試合に勝つのは難しい。最初の45分間は、1つのコーナーキックと1つのフリーキックを除けば、相手に全くチャンスを与えなかった。だけどその後はあまり多くのチャンスを作れなかった。ゴールを決め、試合に勝つためには、もっと効率的に決める場面で決めなければならない。
こういった試合は、チームとして成熟し、競争する必要を感じさせるためのものだ。クオリティが高いだけでは十分ではなく、その後は違う戦い方が必要だ。もちろん、自分たちの方が良いサッカーをしていたと思うし、もっといい結果でもおかしくなかった。でも、サッカーではスタッツが自分たちのプレーを反映することもある。チャンスはチェルシーの方が多かったけど、ゴールを決められなかった。枠内へのシュートも少なかった。もっと打つべきだった。だけど、今日の結果もプロセスの一部であり、チーム作りをしている段階では、浮き沈みはあるものだ。ウェストハムや今日の試合では、もっと違う結果になっていてもおかしくなかったけど、勝点を取れなかった。でも、ポジティブに前進し続けるしかない。きっと時間の問題だろう。
チームを作り上げていく過程では、今日のような試合での攻撃的な状況では、もっとリラックスして冷静にならなければならないのに、激しさの中で軽率な決断をしたり、チャンスを急いだりすることがある。でも、チーム作りの過程でそういうことは起こりうるし、冷静さを保ち、向上するために懸命に努力する必要がある。
(Chelsea.comから引用)
今後について。
もっと競争力のあるチームになっていくと思う。自分たちのやりたいプレーができるバランスのとれたチームにね。選択肢が多ければ多いほどレベルが上がり、選手間の競争も激しくなる。もちろん、異なる能力を持つ選手とプレーすることも可能になる。
(Chelsea.comから引用)
監督は試合内容、スタッツには満足しているものの、決定的な場面で冷静になることができなかったことを悔いています。
怪我人が復帰してコンディションを上げ、新加入選手がチームに慣れることで、競争力の高いチームにしていってほしいですね。
Chilwell
敗戦について、キャプテンマークを巻いたChilwellのコメント。
とても悔しい結果で、今、ロッカールームではみんながとてもがっかりしている。スタッツを見れば、チェルシーがゲームを支配し、ポゼッションも圧倒していたけど、最も大事なスタッツはゴールだ。それが直接勝敗に結び付くのだから、改善する必要がある。ミスはサッカーの一部であり、そのミスからいかに立ち直り、挽回するかが大事なんだ。
(Chelsea.comから引用)
失点について。
失点した後、不安定になりすぎ、それが相手にとってより好都合になってしまった。まだ新しいチームで、多くの新しい選手が新しいクラブで足元を固めようとしているし、みんな彼らのプレーを理解する必要がある。だけど、言い訳はできない。勝つべき試合だったことに変わりはないからね。自信がついてくれば、うまくいけば良い流れを作れると思う。チームとして正しい方向に進んでいる。どの試合でもボールを支配し、ほとんどの試合で勝利のために戦ってきた。チャンスをものにする、もっと冷酷になる、そして落ち着いて挽回する必要がある。チャンスをものにすることが今後の課題だ。
(Chelsea.comから引用)
試合を優位に運んでいた中での失点。
新加入選手が多くチーム作りの最中、若い選手も多いという中で、精神的な不安定さがあるかと思います。
「失点後も落ち着いて挽回する」
リースが離脱し、若き副キャプテンのChilwellへの負担は大きいですが、精神的支柱の一人として頑張ってほしいですね。
Next Game…
Chelseaは代表ウィークを挟み、日本時間9月17日(日)22時からアウェイで、ボーンマスと対戦します。
ボーンマスは2分2敗とリーグでは勝ちがなく、ホームでの初勝利を目指して戦ってきます。
とにかく勝ち点3を積み上げていくことでしか、自信をつけることはできません。
なんとか悪い流れを断ち切って、勝利をもぎとってもらいましょう!!
早速Cheseaデビューし、大器の片鱗を見せたCole Palmerが次節スタメンを勝ち取るかどうかも注目ポイントです。
come on Chelsea!!!
お知らせ
ワールドサッカーダイジェスト2023年9月7日号では、
- Christopher NKUNKUの独占インタビュー「ブルーズの主役へ」
- 「Premier story ~10人の主役候補たち~ 」の一人として、Thiago Silva「不確かな世界の確かなもの」
- 全20クラブ「最新プロファイル」の一つとして、チェルシー
など、Chelsea情報満載となっていますのでチェックしてみてください。