【苦境続く】Bornemouth相手にスコアレスドロー。Sanchezがビッグセーブ連発。

プレミアリーグ第5節、Chelseaはアウェイでボーンマスと対戦。
序盤はチャンスを作りましたが、終盤は押し込まれ、何とか無失点でスコアレスドロー。
悔しい結果となったこの試合を振り返っていきましょう。

目次

試合概要

試合を簡単に振り返ります。

スタメンとベンチメンバー

Starting XI
1 Robert Sanchez
27 Malo Gusto
2 Axel Disasi
6 Thiago Silva
26 Levi Colwill
8 Enzo Fernandez
23 Conor Gallagher(Cap
16 Lesley Ugochukwu
10 Mykhailo Mudryk
7 Raheem Sterling
15 Nicolas Jackson

Sub
28 Djordje Petrovic
47 Lucas Bergstrom
29 Ian Maatsen
21 Ben Chilwell
42 Alfie Gilchrist
20 Cole Palmer
36 Deivid Washington
52 Alex Matos
62 Ronnie Stutter

buildlineup.com

これまでの試合ではChilwellが左ウィングに近い高い位置でプレーしていましたが、そのChilwellに代えて本職のMudrykが入りました
Mudrykは今季初スタメンとなります。
これまでの試合よりハッキリと4バックでビルドアップを行ったこの試合は、Colwillが常に左サイドバックの位置でプレーしていました。

Sterlingはアウトサイドに張りすぎず、インサイドに切り込むことが多いため、アウトサイドの高い位置までGustoが上がってくる場面が多くみられました。
一方Mudrykはサイドに張ってスピード勝負に持ち込むので、ColwillはサイドのケアよりもPA内に合わせにいく場面がみられました。
後半にPalmerが右に入ってSterlingが左に回ると、Colwillや、途中投入のChilwellがアウトサイドで高い位置を取るようになりましたね。

Caicedoが南米予選で負傷したことでベンチ外となり、Ugochukwuがリーグ戦で初スタメンに起用されました
MaduekeやCuculellaもベンチ外となり、Gilchrist、Matos、Stutterなどアカデミーの若い選手がベンチ入りしました。

前半

  • 前半2分、Mudrykのパスを受けたJacksonが前線でキープし、インナーラップしてきたMudrykにヒールパス。スピードでPA内に侵入し、Galllagherにラストパス。しかしこのパスは太ももくらいの高さとなり、押し込むことができません。
  • 前半12分、MudrykとJacksonの連携が冴え渡ります。互いにパス交換し、前線へ。ペナルティーアーク付近でJacksonが低い軌道のミドルシュート。これは惜しくもポスト直撃
  • 前半17分、相手FKの場面でクイックリスタート。1本のパスでPA内に侵入され、逆サイドにラストパス。フリーだった左ウィングのDango Ouattaraに通るも、ここはRobert Sanchezが前に出て身体に当てました
  • 前半32分、高い位置にいたColwillのパスを左サイドで受けたMudrykがまたぎフェイントも挟みながら、再びColwillにパス。これは合いませんが、PA内のGallagherに通ります。Gallagherはトラップし、一度フェイントを挟み、シュート!しかしこれはコースが甘く、キーパーの右手にセーブされました。かなり決定的な場面でした。

後半

  • 49分、ペナルティーエリア前での直接フリーキック。キッカーはSterlingでした。コントロールシュートは美しい軌道を描き、ゴールの右上隅を捉えたかに思えましたが、惜しくもポストを直撃。跳ね返ったボールもゴールを割っていません。しかし、こぼれ球をColwillが押し込みようやく先制!かと思われましたが、残念ながらこれはオフサイドでした。
  • いくつかのピンチを防いで迎えた64分。PA内に侵入したSterlingのパスをPA内左でもらったJacksonは、低い軌道のラストパスをゴール前に送り、Colwillが合わせにいきますが、キーパーが立ちはだかります。こぼれ球も押し込むことができません。これもかなり決定的な場面でした。
  • 77分、PA前の相手の直接FKの場面では、Billingが強烈なシュート。壁に入ったGallagherの股の間を狙っていましたが、ギリギリのところで足に当てて、ゴールの枠外へ。危ない場面でした。
  • 79分、右サイドでボールを受けたJacksonがシャツを引っ張られて倒されるも、ファウルを取ってもらえず、カウンターのピンチ。PA内でGallagherがかわされてしまい、相手FWのSolankeがフリーでシュート。ここは、Robert Sanchezが足を残していました!ビッグセーブで失点を防ぎます
  • 82分、途中出場のChilwellが左サイドのゴールラインを割るギリギリでクロス。これがJacksonに通るも、反応できず顔に当たってしまい、キーパーがキャッチ。
  • 84分、フリーでボールを受けた途中出場の右ウィングPalmerが、斜めに侵入してきたSterlingへパス。少し流れますが、再びPalmerへパス。これに合わせてシュートを放つも、キーパーがセーブ。PA内のこぼれ球にMaatsenがボレーシュートを放つも、相手DFがブロック。ビッグチャンスを逃します。
  • その後は焦りから前のめりになり、バランスを崩して何度もカウンターを食らい、またチャンスメイクをしようにもパスの出しどころがなく、ゴールを期待する相手サポーターの雰囲気に押されますが、何とか無失点で試合を終えました。

監督、選手コメント

試合後の監督や選手のコメントをご紹介します。

Pochettino監督

チャンスを再三逃したこと、終盤に前のめりになってバランスを崩してしまったことについて。

Pochettino

もう一度言うけれど、チャンスをものにしなければならない。最初の20分か25分は良いチャンスがあったけど、結局得点できなかった。最後の15分か20分は勝つために攻撃的になってフルバックが高い位置にいたためにラインが乱れ始め、ボーンマスにカウンターアタックの可能性を与えてしまった。

もっとリラックスする必要がある。守備的な選手たちは、チャンスを作っているのに得点に結びつかないという感覚から、助けたいと思うこともある。それから、賢いプレーが求められるけど、多くの選手はまだチームのプレーについて学んでいる最中だ。新しいチームを作るときには、改善しなければならない部分がたくさんある。

このような試合では、得点を狙ってプッシュしても得点できないのはよくあることだ。だけど、勝てないのであれば、試合に負けるわけにはいかない。当然勝ちたかったから結果にはがっかりしているけど、もちろん試合の状況はわかっている。もっとうまくいっていてもおかしくなかったけど、プレーに値するものは得られなかった。

(Chelsea.comから引用)

帯同しなかった3人について。

Pochettino

Cucurellaは昨日発熱したため、トレーニングはせずに家で休んでいたし、今日もそうしている。Noni Maduekeは代表から戻ってきた際に筋肉の問題を抱えていた。Moises Caicedoは膝を痛めて戻ってきた。明日、彼らの診断結果が出ると思う。欠場していた他の10、11人の選手とともに、彼らが出られなかったのはそのためだ。

(Chelsea.comから引用)

(現地ではブーイングもあった)苛立ちを感じるサポーターに対して。

Pochettino

期待は大きい。メディアで語られるような金額を投資すれば、ファンに期待されるのも当然だ。もし勝てなければファンは満足しない。自分がファンに伝えられることは、自分たちではどうしようもない状況があるということだ。現実は変えられない。起用できない選手が多すぎる。

フルメンバーが揃えば強くなる。普通に考えれば、チーム全員がフィットしていればどんなチームでも戦える。でも、自分たちに何ができる?強い信念を持っているけど、運が悪かった。12人の負傷者がいて、さらに今日はCucurella、Madueke、Caicedoも加わった。だからベンチには若い選手とキーパーが2人いた。

泣いたり文句を言いたいか?いや、この挑戦を受け入れ、ポジティブであり続けなければならない。どのチームも勝ちにくるし、難しいだろうけど、フェアであろうとフェアでなかろうと、そういう状況なんだ。自分たちはそれを受け入れ、前向きで忍耐強くある必要がある。やり方を変えるつもりはない。

それから自分たちには自分たちの意見、現実、そしてチームをどう評価するかという部分がある。すべての状況を考えると、非常にいい仕事ができていると思う。だけど、Chelseaが期待しているのは常に勝利だ。今は信じるべきものを作っている最中だ。Chelseaの選手であることの意味、プレミアリーグでプレーすることの意味を感じなければならない若い選手たちがいるんだ。

(Chelsea.comから引用)

勝ち点3を獲得できなかったことよりも、終盤前のめりになってバランスを崩し、あわや失点をしてもおかしくない状況になってしまったことがショックだったようです。
離脱者が多く勝てていないチームという中で、精神的に成熟していない若いメンバーをまとめあげる難しさに直面しています。

Alex Disasi

Disasi

ピッチ上ではチームの良い動きが見られたけど、得点できなかった。

勝って当然だったから少しがっかりしている。多くのチャンスを作った。チャンスがあれば相手を仕留めなければならない。少し腹立たしい気持ちもあるけど、この調子で行けばいいと思う。
運には恵まれないけど、ゴールはこれから必ず生まれる。そう信じている。監督はいつも前向きだし、チームもそうだ。

自分のパフォーマンスには満足している。ゴールを許さなかったことは自信につながったし、チームを助けるために全力を尽くした。得点できないときに失点しないことは重要だ。
GKのSanchezも素晴らしい仕事をしてくれたし、Thiago( Silva)も自分のことを助けてくれた。ここでの1年目だけど、試合を重ねるごとにチームメイトとの関係も良くなっているのを感じるよ。

(Chelsea.comから引用)

押し込まれる状況も多くありましたが、無失点に抑えたディフェンダー陣の働きは素晴らしかったですね。
Disasiの縦につけるパスも改善してきていますし、このまま出場機会を増やしていってほしいところです。

Next Game…

9月24日(日)日本時間22時から、ホームでアストン・ヴィラと対戦します。
今季は3勝2敗で7位につけており、未だ1勝しかできていないChelseaにとっては難しい相手となります。

9月28日(木)日本時間3時45分からはカラバオカップでブライトンと対戦します。
タイトなスケジュールにはなりますが、現在のChelseaの調子であれば目先のタイトルよりも、リーグ戦の勝ち点を地道に積み上げることを優先するのではないでしょうか。

とにかく勝ち点3を積み上げていくことでしか、自信をつけることはできません
なんとか悪い流れを断ち切って、勝利をもぎとってもらいましょう!!

come on Chelsea!!!

お知らせ

ワールドサッカーダイジェスト2023年9月7日号では、

  • Christopher NKUNKUの独占インタビュー「ブルーズの主役へ
  • 「Premier story ~10人の主役候補たち~ 」の一人として、Thiago Silva「不確かな世界の確かなもの
  • 全20クラブ「最新プロファイル」の一つとして、チェルシー

など、Chelsea情報満載となっていますのでチェックしてみてください。

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