プレミアリーグ第6節、Chelseaはホームでアストン・ヴィラと対戦。
試合を優位に運んだものの、数的不利が響いて敗戦。
悔しい結果となったこの試合を振り返っていきましょう。
試合概要
試合を簡単に振り返ります。
スタメンとベンチメンバー
Starting XI
1 Robert Sanchez
27 Malo Gusto
2 Axel Disasi
6 Thiago Silva
26 Levi Colwill
25 Moises Caicedo
23 Conor Gallagher（Cap）
7 Raheem Sterling
8 Enzo Fernandez
10 Mykhailo Mudryk
15 Nicolas Jackson
Sub
28 Djordje Petrovic
47 Lucas Bergstrom
3 Marc Cucurella
21 Ben Chilwell
29 Ian Maatsen
16 Lesley Ugochukwu
20 Cole Palmer
36 Deivid Washington
19 Armando Broja
前節南米予選で軽傷を負ってベンチ外となっていたCaicedoがスタメンに復帰しました。
そして、2022年の12月12日のアストン・ヴィラ戦で負傷し、長期離脱していたBrojaが遂にベンチ入りしました。
9番タイプの選手が不足している中で、とても重要で、めでたい出来事です。
Jacksonがなかなか得点を決めることができていない中、熾烈なレギュラー争いを繰り広げていくことを期待したいです。
試合概要
- 前半はChelseaがボールを支配。
- Emiliano Martinezが好セーブを連発して、無得点に終わりました。
- ピンチの回数はそれほど多くなかったものの、相手選手のシュート精度はとても高く、多くの枠内シュートがありましたがRobert Sanchezもビッグセーブを連発。唯一の失点は不運なものでした。
- Chelseaが唯一ネットを揺らしたのはDisasiのヘディングシュートでしたが、オフサイドでした。
- 微妙な判定でGustoが一発退場。その後失点し、苦しい試合展開となりました。
選手評価
- Robert Sanchezについては前述のとおり。ビッグセーブを連発。
- Silvaは56本中55本のパスを成功させ、そのうちロングボールは8回中8本成功。驚異のパス成功率を誇りました。
- Gustoが58分に一発退場となりましたが、地上戦デュエルは7回中5回勝利。守備で貢献していました。
- Gallagherは地上戦デュエルで8回中7回勝利、インターセプト2回、タックルで3回中3回成功と、守備で大きく貢献しました。
- 復帰したCaicedoは地上戦で6回中1勝とイマイチでしたが、5本中5本のロングパスが成功、枠内シュートを放つなど攻撃で貢献しました。
- MudrykとJacksonは息の合ったパスでゴールに迫る場面などありましたが、ゴールは生まれず。1列目、2列目の選手のパフォーマンスはイマイチでした。
- 途中出場のChilwellはロングパスに抜け出してキーパーと1対1でしたが、決めることはできず、同点のビッグチャンスを逃しました。
- 途中出場のPalmerは2度のチャンスメイク、2本のシュートはブロック。停滞するチームの攻撃を鼓舞しようと奮闘しましたが、得点にはつながりませんでした。
- Brojaが79分遂に復帰。唯一のシュートはブロックされました。徐々にコンディションを上げてもらいましょう。
監督、選手コメント
試合後の監督や選手のコメントをご紹介します。
Pochettino監督
試合全体について。
Pochettino前半はもう少しいい結果になっても良かったと思う。試合の主導権はChelseaにあった。後半も立ち上がりは優位だったけど、レッドカードで試合が変わってしまった。11人での60分間と10人での残り時間では、2つの異なるゲームになった。
少し不運だった。アストンヴィラのチャンスは何度あっただろう？シュートをブロックしたら相手にボールが戻って、2本目はポストに当たって入った。エミ・マルティネスと何度1対1になったことか。あれもちょっとアンラッキーだったけど、そういうこともある。
このような状況では現実を受け入れる必要があるが、セットプレーを除けば、彼らがどれだけチャンスを作っていたかを考えれば、少し不運だった。実際10人になっても攻め続けて、相手を後退させ続けた。
チームとして何が起こっているのかを認識する必要があるけど、同時に冷静になる必要もある。選手たちは70分で諦めたとは言えない。一人でも少ない人数で最後まで戦っていたのだから。努力し続けて一刻も早く状況を変えられることを願っている。
(Chelsea.comから引用)
一発退場になったGustoについて。
Pochettino目の前だったけど、ファウルを見ていなかった。レフェリーとVARを信じる必要があるし、戻って判定を変えることはできない。審判の決定を受け入れるだけだ。
退場は選手の責任であり、レフェリーやVARを責めることはできない。ああいった状況では異なる行動をとる必要がある。Gustoを責めるつもりはないし、何も言うつもりもない。サッカーの世界では時々こういう状況が起こるからだ。
(Chelsea.comから引用)
早くも5枚目のイエローカードをもらい、次節出場停止になるJacksonについて。
Pochettino個人としてだけでなく、チームとして成長する必要がある。Nicolasはまだ若いし、プレミアリーグを経験していない。彼は学んでいる最中で、時間が必要だと思う。
このような試合では、Chelseaは競い合っているし、勝ちたいと思っている。でも、若い選手は経験を積んで学ぶ必要があるし、ミスもする。
このような状況が多すぎて残念だ。些細なことだけど、それが原因で試合に負けてしまうこともある。できるだけ早く状況を変えていかなければならない。
(Chelsea.comから引用)
Armando Brojaの復帰について
PochettinoBrojaが9カ月、10カ月ぶりにプレーできたのは良かった。また、いろいろなオプションを持てる可能性が出てきたし、チームにとっていいことだと思う。でも、彼は自信をつける必要もある。
それは学ぶことであり、すべてのプロセスなんだ。Chelseaは若いチームであり、すべてを学ばなければならない過程にある。負けたときにポジティブなことを話すのは難しいけど、そうしなくてはならない。
やがてチームが良いサッカーをできるようになることを確信しているけど、もちろん今の状況を隠すことはできない。ファン、クラブ、スタッフ、そして選手たちすべてが傷ついている状況だ。
(Chelsea.comから引用)
序盤は上手くいっているのに、チャンスをものにすることができず、試合を落としています。
そんな中で、長期離脱中だったBrojaが復帰するという嬉しいニュースもありました。
Brojaの復帰はいろいろな選択肢を増やしてくれるので、今後のフル出場にも期待がかかります。
Conor Gallagher
Gallagher試合に負けたのは本当に残念だ。この試合には勝とうとして臨んだし、勝ち点が伸び悩んでいることを考えれば、今日は勝たなければならなかった。レッドカードは余計だったけど、言い訳はできない。ただ、本当にがっかりしているし、次の試合ではこの悔しさを晴らしたい。
正直に言えば、レッドカードのプレーはよく見えなかった。彼がボールを取ったように見えたけど、審判がVARで確認して退場処分と判断したから、それに従って適応するしかなかった。だけど、その後に失点してしまい、数的不利の中で追いつくのは極めて困難だった。この結果には本当にがっかりしている。
ポジティブでいなければならない。監督はトレーニングでプレーの改善を試みるだろう。それが今、自分たちがやらなければならないことだ。次の試合で勝利して、この状況を正せることを願っている 。
(Chelsea.comから引用)
今季3試合目のキャプテンマークを巻いたGallagher。
カップ戦のウィンブルドン戦では勝利しましたが、リーグ戦2試合ではまだ勝利がありません。
Pochettino監督のもと、個人のパフォーマンスは大きく向上していますので、今度はキャプテンとしてチームを勝利に導いてもらいましょう！
Next Game…
9月28日（木）日本時間3時45分からはカラバオカップでブライトンと対戦します。
また10月3日（火）日本時間4時からは、リーグ戦でフラムと対戦します。
カップ戦では、これまでに出場機会の少ない選手を試す可能性があります。
Petrovic、Cucurella、Maatsen、Palmer、Madueke、Washington、そしてアカデミー選手らの活躍によって、スカッドに新たなスパイスを加えてもらいましょう！
come on Chelsea!!!
お知らせ
ワールドサッカーダイジェスト2023年9月7日号では、
- Christopher NKUNKUの独占インタビュー「ブルーズの主役へ」
- 「Premier story ~10人の主役候補たち~ 」の一人として、Thiago Silva「不確かな世界の確かなもの」
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