プレミアリーグ第9節、Chelseaはホームでアーセナルと対戦。
公式戦3連勝という中で迎えたアーセナルとのロンドンダービー。
開幕戦以来のビッグ6との試合でしたが、ここでもドローとなりました。
この試合を振り返っていきましょう。
試合概要
試合を簡単に振り返ります。
スタメンとベンチメンバー
Starting XI
1 Robert Sanchez
27 Malo Gusto
6 Thiago Silva
26 Levi Colwill
3 Marc Cucurella
23 Conor Gallagher(Cap)
25 Moises Caicedo
8 Enzo Fernandez
20 Cole Palmer
7 Raheem Sterling
10 Mykhailo Mudryk
Sub
28 Djordje Petrovic
24 Reece James
29 Ian Maatsen
4 Benoit Badiashile
2 Axel Disasi
16 Lesley Ugochukwu
11 Noni Madueke
36 Deivid Washington
15 Nicolas Jackson
Jacksonは手の手術後のためベンチスタート、Brojaは長期離脱から復帰したばかりで膝の違和感があったということもあり、CFを誰に起用してくるのか注目されましたが、Palmerを偽9番として起用しました。
全試合に出場していたDisasiがケガによりフランス代表を離脱したこともあり、ハイパフォーマンスを見せていたCucurellaを左サイドバック、Colwillを左CBとして起用しました。
この試合ではReeceが開幕戦以来のベンチ入りを果たしたほか、Badiashileも復帰しました。
試合概要
- 前半に15分にMudrykがヘディングシュートを放つと、相手のハンドを誘い、PK判定。これをバーンリー戦に続いてキッカーを務めたPalmerが決めて、先制!
- 後半開始早々には、左サイドでボールを受けたMudrykのループシュートがゴールに突き刺さり、2点目をゲット!相手キーパーがやや前めにポジショニングしていたところを狙ったゴールでした。
- 相手チームの攻撃は全く機能しておらず、「完勝」に向けて試合をクローズしにいきたい場面でした。66分から途中出場のJacksonはキーパーとの1対1の場面を決められず。
- 77分、後方からのビルドアップという場面でしたが、キーパーSanchezのパスがズレて、Riceがダイレクトでシュート。スーパーゴールにより1点差に迫られます。
- 更に84分、右サイドのサカのパスに逆サイドのトロサールがダイレクトで合わせて同点。あっという間に追いつかれます。
- その後は効果的な攻撃ができず、引き分けとなりました。
選手評価
- Cucurellaは本職の左サイドバックでフル出場。タックルは5回中2回成功。ブロックが1回、クリアが2回、リカバリが8回ありました。地上戦デュエルは13回中7回勝利。数字以上に、圧倒的な対人能力を見せてくれた印象です。このパフォーマンスを継続してくれるのであれば、左サイドバックは安泰です。イエローカードは不可解なファウルに対する異議によるもの。
- Gustoがスタメンに復帰。右サイドバックでフル出場しました。彼の対人能力も相変わらず素晴らしいです。身体を入れるタイミングが絶妙で、マルティネッリに仕事をさせませんでした。地上戦デュエルは7回中5回勝利。
- Mudrykへのアシストも記録したGallagherが最高評価。36本中31本のパスが成功し、チャンスメイク数は驚異の4回。タックルは2回中2回成功。攻撃的なポジションながら、リカバリは8回を記録。持ち前の運動量でボールを奪取し、その後のパス判断が昨シーズンから大きく向上し、今やチームの攻撃の中核を担っています。
監督、選手コメント
試合後の監督や選手のコメントをご紹介します。
Pochettino監督
試合全体について。
もちろん最後は残念だったが、最後の数分間だけを見てはいけない。
ポジティブなことはたくさんあった。我々の方が良いチームだった。しかし、昨シーズン、プレミアリーグで戦っていたチームと対戦したのだから、多くのポジティブな要素を取り入れ、誇りに思うことができる。
我々は素晴らしいキャラクターと個性を見せた。私たちは競争力があったし、もっと報われる価値があった。私は選手たちの今の気持ちが好きだ。彼らは本当に動揺している。私はそれを見たい。でも、私たちは働き続けなければならない。いい方向に進んでいる。
(Chelsea.comから引用)
JacksonとBrojaがスタメンで出られなかった状況について。
攻撃の形と戦略を変える必要があった。PalmerとConor Gallagherがセンターバックの動きを止め、中盤のゾーンに入るようにした。そして1対1ではSterlingとMudrykを使った。PalmerとGallagherのパフォーマンスにはとても満足している。
(Chelsea.comから引用)
Robert Sanchezについて。
私たちは彼にとても満足している。もちろん、彼は自分の決断に失望し、動揺しているが、サッカーではミスが起こるものだ。
このゴールはアーセナルに信念を与えた。77分にリスクを冒すのは我々の哲学だからできることだが、もしかしたら別の判断ができるかもしれない。
誰かを責めるわけではない。それは起こり得る。いつ冷静になり、いつリスクを冒すのか、それは時間が解決してくれる。
(Chelsea.comから引用)
Cucurellaの素晴らしい活躍について。
3ヶ月前にここにきたときから、何人かの選手が残るのか、それとも出て行くのかは明らかだった。Marcとクラブは移籍市場の終わりに残留を決めた。彼は本当によくトレーニングしているし、Sakaのような非常に優れた選手を相手に本当にいいプレーをした。彼は称賛に値する。彼は本当にハードワークしているし、右サイドでプレーすることができた。
(Chelsea.comから引用)
Bobby Charltonの死去について。
本当に悲しい。ご家族に心からご冥福をお祈りします。知らせを受けたとき、大きな衝撃を受けた。世界で最も偉大な選手の一人である素晴らしい人物を失ってしまった。彼は私たちのスポーツの象徴だったから、寂しく思うだろう。
(Chelsea.comから引用)
JacksonとBrojaがスタメン出場できない状況でどうなることかと思いましたが、PalmerとGallagherが非常にいい動きを見せて、途中まではアーセナル相手に素晴らしい内容の試合を披露しました。
Sanchezのパスミスから失点し、あっという間に同点とされてしまいましたが、ポジティブな部分に目を向けて、次の試合に向けて準備していってほしいですね。
Mykhailo Mudryk
クロスとシュートの中間のようなものだった。試合前に相手のキーパーをよく見るようにと監督に言われたんだ。だから分かっていたことだし、頭に入れていた。クロスとシュートの間を狙ったんだけど、いい判断だった。
この瞬間をファンと分かち合えたのは素晴らしいことだし、特にアーセナル戦ではね。彼らの応援には本当に感謝している。スタンフォード・ブリッジで得点できたことは、僕にとって大きな意味がある。特別なことだよ。この瞬間が好きだったし、もっともっとこの瞬間を味わいたい。
チーム全体が動揺している。この試合は勝たなければいけなかったと思うが、もしかしたら10秒ほど集中力を欠いてしまったかもしれない。集中力を失うと、自分にとって本当に悪いことになる。私たちは10秒間集中力を失っただけだが、サッカーは速い。でも、まだ気分はいい。正しい方向に進んでいると思う。引き分けに終わったことは本当に残念だが、このまま前進し続け、このやり方で仕事をし、勝利を目指すしかない。現時点では、以前よりも自信があると思う。正しいやり方で進み続ければ、結果はついてくる。
(Chelsea.comから引用)
Mudrykのゴールは、クロスボールが逸れてゴールに吸い込まれたのでは思われましたが、本人のコメントを聞く限りは、相手キーパーの特徴を理解し、狙って打ったシュートとのこと。
ということであれば、これはもうスーパーゴールです!!
ウクライナ代表でもゴラッソを決めているMudrykには、今後も注目ですね。
Raheem Sterling
もっと価値がある。 私たちは次に進む。
(Instagramを翻訳)
Reece James
勝てなかったのは残念だけど、ピッチに戻ってきてすごく嬉しい。 忍耐とサポートに感謝します。
(Instagramを翻訳)
Next Game…
10月28日(土)日本時間20時半からは、リーグ戦でブレントフォードと対戦します。
ブレントフォードはバーンリー戦で久しぶりの勝利を得て、更に勝ち点を伸ばしたいと考えているはず。
内容が良くてもなかなか勝ち点3を得られないChelseaは、この後強豪チームとの試合が続くこともあり、まずはこのブレントフォード戦でしっかり勝って、勢いに乗りたいというゲームです。
快勝を期待しましょう!
come on Chelsea!!!
お知らせ
ワールドサッカーダイジェスト2023年9月7日号では、
- Christopher NKUNKUの独占インタビュー「ブルーズの主役へ」
- 「Premier story ~10人の主役候補たち~ 」の一人として、Thiago Silva「不確かな世界の確かなもの」
- 全20クラブ「最新プロファイル」の一つとして、チェルシー
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