プレミアリーグ第17節、Chelseaはホームでシェフィールドユナイテッドと対戦。
マンチェスターユナイテッドとエバートン相手に2連敗を喫し、とても苦しい中で迎えたリーグ最下位との対戦でした。
内容が悪い中でも、運動量を抑えて2-0と、クリーンに勝つことができました。
Reece Jamesや、更にはキャリアでも長期離脱の少ないCucurellaも離脱した中で、Gustoが復帰を果たしたのは朗報です。
この試合を振り返っていきましょう。
試合概要
試合を簡単に振り返ります。
スタメンとベンチメンバー
Starting XI
28 Djordje Petrovic
2 Axel Disasi
6 Thiago Silva
4 Benoit Badiashile
26 Levi Colwill
23 Conor Gallagher(Cap)
25 Moises Caicedo
7 Raheem Sterling
20 Cole Palmer
10 Mykhailo Mudryk
15 Nicolas Jackson
Sub
47 Lucas Bergström
13 Marcus Bettinelli
42 Alfie Gilchrist
27 Malo Gusto
29 Ian Maatsen
8 Enzo Fernandez
52 Alex Matos
18 Christopher Nkunku
19 Armando Broja
Robert Sanchezが負傷離脱したことにより、Petrovicがスタメン出場しました。
Reece James、Cucurellaも新たに負傷離脱、Gustoがベンチ入りしましたが復帰したばかりということもあり、この日はDisasiが右サイドバックの位置で出場しました。
Gustoの他に、プレシーズンで負傷したNkunkuが遂にベンチ入りを果たし、どのタイミングで投入するのかという点に期待が集まる試合になりました。
試合概要
- 前半、ボール支配率を79%と大きくリードをしながらシュートは5本で、枠内シュートは1本。連動した攻撃は見られず、MudrykやSterlingのドリブル突破しか攻撃の手段はありませんでした。最前線のJacksonと、2列目中央に入ったPalmerの連携が上手くいかず、どう動いてほしいか意思疎通が上手くいっていない印象でした。
- 前半の相手のシュートは惜しくも枠外に外れたミドルシュート1本のみでしたが、それ以外にもグラウンダーの速いパスが入るなど、あわや失点してもおかしくない状況が続いていました。
- 後半に入っても個人技に頼る部分が多く、PA内に持ち込んでもボールを持っていない選手の動き出しがないので、シュート以外に選択肢がない状況で、簡単にブロックされていました。
- 53分についに先制点が生まれます。右サイドでペナルティアーク右辺りでボールを受けたSterlingが、一瞬のスピードでDFを抜き、グラウンダーの速いクロス。これに合わせたのはPalmerでした。
- 余裕が生まれたChelseaは、勢いに乗って攻撃を続けます。60分。右サイドでボールを受けたPalmerが、ポジションを入れ替わって中央で待っていたSterlingに速いパス。トラップが上手くいきませんが、Gallagherがフォローし、Sterlingがシュートに向かおうとしたところを相手DFに倒され、一瞬両チームの選手の動きが止まりかけます。こぼれ球をPalmerが拾い、逆サイドでフリーで待っていたJacksonが押し込んで、2点目となりました。
- 83分、右サイドからのPalmerのクロスに、途中出場のBrojaがゴール前で合わせますが、脛に当たってしまい、ゴールにすることができませんでした。
- シェフィールドユナイテッドは後半に3本しかシュートを打つことができず、大きなピンチはありませんでした。相手チームが積極的に攻めてこないので、Chelseaは上手くスタミナを温存しつつ、2-0のクリーンシートで試合を締めくくることができました。
選手評価
- Thiago Silvaとともに、攻守に高いクオリティを示したのがBadiashireです。パスの本数は、Thiago Silvaに次いで2位で140本。CBながらアタッキングサードへのパスは12本ありました。ロングパスは7本中5本成功。攻撃面で、Thiago Silvaに劣らない貢献を見せました。タックルは3回中2回成功、インターセプトが1回、デュエルは8勝4敗と少ない守備機会でも安定感を見せました。
- この日Enzoはベンチスタートとなりましたが、ボランチの位置から多くのパスを供給したのがCaicedoで、110本中97本成功でした(88%)。うちロングパスは5本あり、2本成功しました。更にはドリブルで相手を抜き去ってチャンスを演出する場面もありました。タックル1回、インターセプト1回、地上戦デュエルは5回中4回勝利と守備でも圧巻のパフォーマンス。Enzoがいない中で、Gallagherとともに中盤を支えました。
- Gallagherはこの日も持ち前の運動量を活かし、攻守に顔を出しました。インターセプト5回、ボールリカバリ11回、ブロック2回など、なかなか聞かないような圧巻のスタッツを叩き出しました。
監督、選手コメント
試合後の監督や選手のコメントをご紹介します。
Pochettino監督
選手たちは勝利に値する。嬉しいよ。
我々にとって勝ち点3は本当に重要だったから、満足しているよ。
火曜日にはニューカッスルとの非常に重要な試合がある。今日の勝利をもってこの試合に臨むことができるのは大きいね。
良い気分で、勝ち抜けられるという自信を持って試合に臨むことが非常に重要だ。
(Chelsea.comから引用)
今日の試合内容について。
シェフィールド・ユナイテッドとの対戦はいつも難しい。
彼らの別のチームとの対戦を見ても、それは明らかだった。
前半は、彼らが非常によく守って、非常に低いブロックで準備を整えていたから難しかった。我々は非常に良い入りができていたけど、ただチャンスを作ることができなかった。
最も重要なことは、我々がトランジションで優位に立っていたということだ。こういう試合では、得点できずにイライラすることがある。チームはトランジションのコントロールにおいて大きく成熟しており、彼らに得点の機会をほとんど与えなかった。
とてもうれしく思う。選手たちは何度か負けたけど、再び勝利を得るに値すると思っていた。
(Chelsea.comから引用)
ハーフタイム以降の変化について。
前半はシェフィールド・ユナイテッドの低いブロックを崩す方法が見つからず、少しイライラしていた。我々はフラストレーションを感じていたが、同時に11人の選手全員がチームに貢献し、できるだけ早くボールを奪い返し、シェフィールド・ユナイテッドにチャンスを作らせないよう努めて相手を追いかけた。
後半、我々はいくつかポジションを変えて、SterlingとJacksonがスペースに入ることで、ラインを上げることができた。前半、突破の仕方で上手くいかない部分が多かったからね。
後半にポジションを変更したことでチームはより良い解決策を見つけた。SterlingとPalmerを入れ替え、サイドバックとミッドフィールドのポジションも入れ替えた。前半は、Coleに良いポジションでプレーする機会を与えられなかった。そのため、中盤で組み立てる方法を変更した。
前半はDisasiとColwillがボールを持った時に、プレーする選択肢が 1 つしかなく、彼らにプレッシャーがかかる場面が多くあった。
リスクを冒してボールを失ってしまい、ボールを回してチャンスを作り出すことができていなかった。
後半にポジションを変えたことではるかに良くなり、シェフィールド・ユナイテッドは混乱していたと思う。
(Chelsea.comから引用)
無失点で終えられたこと、Badiashireがフィットし始めていることについて。
総合的に見て良かったと思う。
Benoitは大怪我で長期離脱していたが、今は調子を取り戻しつつある。とても良いことだね。
我々の今の課題は、すべての選手が復帰することだ。
先週も何人か怪我をしてしまったから、引き続き難しいことになるだろう。メンバー全員が健康であれば、バランスの取れたチームからベストを尽くすことができる。
無失点で終えられたことは、重要なことだよ。うれしいね。
今は準決勝に進むための重要な試合である火曜日のニューカッスル戦のことを考えている。ニューカッスルは素晴らしいチームだが、自信を持って大丈夫だ。
(Chelsea.comから引用)
選手交代が遅かったり、試合中の修正力を批判されることが多いPochettinoですが、この日は試合内容を分析し、ハーフタイムにポジションチェンジを施したことで、結果、後半の早い段階で得点を得ることに成功しました。
Thiago Silva
今日は橋で大事なW!
火曜日にはみんなで一緒にもっと楽しみましょう!
(Xを翻訳)
Raheem Sterling
それが必要だった。
(Xを翻訳)
Next Game…
12月20日(水)日本時間5時からは、カラバオカップでニューカッスルと対戦します。
直近のリーグ戦では完敗を喫し、リベンジを果たしたいところではありますが、リーグ戦で乗り切れないところもあり、どういうメンバーを組んでくるかは予想がつきません。
出場機会の少ない選手を積極的に起用するチャンスでもあるので、上手くターンオーバーしながら、その中でも選ばれた選手たちで最後まで勝利を目指して戦ってもらいたいところです。
come on Chelsea!!!
お知らせ
ワールドサッカーダイジェスト2023年9月7日号では、
- Christopher NKUNKUの独占インタビュー「ブルーズの主役へ」
- 「Premier story ~10人の主役候補たち~ 」の一人として、Thiago Silva「不確かな世界の確かなもの」
- 全20クラブ「最新プロファイル」の一つとして、チェルシー
など、Chelsea情報満載となっていますのでチェックしてみてください。