プレミアリーグ第19節、Chelseaはホームでクリスタルパレスと対戦。
前節はウルブス相手に序盤のビッグチャンスを決めきれずに敗戦。
相性の良いクリスタルパレス相手に、勝ち点3を何とかもぎ取ることができました。
この試合では、Nkunkuが初スタメンで71分間プレーしたほか、Laviaも移籍後初出場を果たしました。
この試合を振り返っていきましょう。
試合概要
試合を簡単に振り返ります。
スタメンとベンチメンバー
Starting XI
28 Djordje Petrovic
27 Malo Gusto
2 Axel Disasi
4 Benoit Badiashile
26 Levi Colwill
25 Moises Caicedo
23 Conor Gallagher(Cap)
29 Ian Maatsen
18 Christopher Nkunku
10 Mykhailo Mudryk
15 Nicolas Jackson
Sub
13 Marcus Bettinelli
47 Lucas Bergström
6 Thiago Silva
42 Alfie Gilchrist
45 Romeo Lavia
52 Alex Matos
54 Leo Castledine
11 Noni Madueke
19 Armando Broja
PalmerとSterlingが累積により出場停止の中、MaatsenとMudrykがスタメン出場しました。
Enzoは引き続き負傷によりベンチ外となったものの、Caicedoは復帰し、CaicedoとGallagherが2ボランチを組みました。
そしてトップ下にはNkunkuが待望のスタメン出場を果たしました。
試合概要
- 前半13分、GustoがDFをかわして右サイドを持ちあがり、中央へパス。混戦の中で、斜めの動きにより左サイドでフリーで抜け出したGustoがPA内に侵入し、ラストパス。Mudrykが合わせて、幸先よく先制点を取りました!
- 前半の中頃を過ぎると、攻撃が停滞し始めてなかなかチャンスが作れずにいたところ、前半のロスタイムにOliseに決められて同点とされました。ボールウォッチャーになって、ファーサイドの選手をフリーにしてしまうという課題は今も残ったままです。
- 後半に入ると、Chelseaは70%以上のボール支配率を誇ってもシュートが1本も打てないという状況となり、これまで何度も勝ち点を落としてきた試合のような展開になっていました。それでも、71分にMaduekeを投入すると、体幹の強さを活かしたドリブルで少しずつ攻撃に勢いが出始めます。
- 76分にはファーサイドでフリーで待っていたJacksonが、難しいボールをワンタッチでゴールに押し込み、待望の勝ち越しゴールかと思われましたが、VARの介入によりオフサイド判定。多くのチャンスを決めきれていないJacksonにとって、不運な結果となりました。
- そして89分、MaduekeがPA内でこぼれ球を拾い、ドリブルでかわそうとしたところを相手DFに倒され、PKを獲得!ここまでPKキッカーを務めていたPalmerがいない中で、PKを獲得したMaduekeが自ら落ち着いてゴールを決めました!土壇場で勝ち越しゴールを決め、チームは勝利を収めました。
選手評価
- Gallagherは85本のパスを出し、75本成功(88%)。うちロングパスは5本中2本成功しました。2度チャンスメイクしましたが、得点にはつながりませんでした。ドリブルは3回中3回成功し、中盤で優位に立つ場面を創出しました。タックルは2回中2回成功、ブロックが1回、クリアが1回、インターセプト1回、リカバリが9回と守備面でも大きく貢献しました。地上戦デュエルは13回中8勝しました。
- Caicedoは84本のパスを出し、79本成功(94%)。そしてロングパスは5本中5本成功という驚異の数字を記録。相手チームがブロックを形成する中で、サイドへのロングパスなどでチャンスを演出しました。タックルは5回中2回成功、クリアが1回、インターセプト1回あり、要所で相手ボールを刈り取り、ピンチを脱しました。地上戦デュエルは13回中9勝、空中戦デュエルは2回中2勝しました。
- アシストも記録したGustoがMOMです。パスは97本中91本成功(94%)。ロングパスは4本中3本成功しました。タックルは3回中3回成功、ブロック1回、クリア3回、インターセプト3回、リカバリ8回と、ケガから復帰後に出番の少なかったGustoですが、持ち前の対人能力の高さを見せてくれました。
監督、選手コメント
試合後の監督や選手のコメントをご紹介します。
Pochettino監督
PKキッカーについて。
私はConorをキッカーに指名したが、Noniが自信があるようであればNoniに蹴らせても良いとConorに言ったんだ。
PKは自信を持つことが重要だからね。
(Chelsea.comから引用)
結果を示したNoni Maduekeについて。
ベンチから出場する選手は、キャラクターとハングリー精神を示す必要がある。良い結果になってとてもうれしい。彼はチャンスをつかむ準備ができていることを示した。
彼はフリーでプレーした。彼は私たちが必要としていたことをしてくれた。
彼の出場機会は少なかったし、彼は私に腹を立てていることを示していた。その姿勢は好きだ。
(Chelsea.comから引用)
試合全体について。
良い結果が出ていないときにプレーするのはいつも難しい。
本当に大変だったけど、全体的には出来に満足している。
私たちはうまくスタートできなかった。
本当に勝たなければいけない試合だと考えすぎていたので、少し緊張して、苦戦していた。
我々は得点のチャンスを作り、得点を決めたが、最後の瞬間に失点したことにはあまり満足していなかった。
後半はまた良いスタートを切れて、もう少しプレーできたし、ベンチの選手たちが良い影響を与えてくれてとても嬉しい。
私たちは最後にメンタルについて話し合った。
メンタリティとは、自分自身を準備し、最善の方法で戦い、プレミアリーグが本当に厳しいものであることを理解することだ。
そこは私たちが一貫していきたいところであり、大きな課題だ。
我々はスタンフォードブリッジで勝利を収める試合を積み上げ始めている。
去年、1年半はあまり良い結果ではなかったので、ファンの前で勝つことがとても重要だ。
(Chelsea.comから引用)
Christopher Nkunkuについて。
彼はチームとプレミアリーグに適応する必要があるが、60分以上プレーしたし、それは彼にとって重要なステップだった。
非常に良い組み合わせがいくつかあったが、これらのアクションを繰り返す必要がある。
彼にはもっと関与してもらう必要があるが、これは普通のことだ。彼にとって最初の70分間だ。
彼は試合に出続ける必要があるし、そうすれば自分自身を見つけて適応し始めるだろう。
(Chelsea.comから引用)
既に質の高いプレーを見せ始めているNkunkuですが、チームに適応するにはまだ時間がかかります。
選手にプレッシャーを与えすぎないように配慮したコメントですね。
なかなか出場機会の少ないNoniが結果を残したことも素晴らしいですね。
Thiago Silva
プレミアリーグで 100 試合に到達する素晴らしい方法。
まだまだ行くぞ、Chelsea!
(Xを翻訳)
Christopher Nkunku
6か月ぶりにスタメンに戻り、勝ち点3をゲット!
みんなよく頑張った。続けていこう。
(Instagramを翻訳)
Chelsea公式サイトでのコメント
この日の試合について。
素晴らしい戦いだったし、我々は良い試合をした。もっとゴールを決めることもできたと思うが、最も重要なのは勝ち点3だ。
個人的にも、スタメン出場できたことはとても意味のあることだった。
スタメン出場したのは半年ぶりのことだから、とても嬉しいよ。
気分は良いし、最も重要なことは試合後に何の問題も感じていないことだ。
我々はもっとチーム改善するために集中している。すべての試合とすべてのトレーニングセッションに集中する必要があると思う。
チームは若いけど、高いクオリティを持っているし、改善し、成功を一緒に掴むために協力する必要がある。
(Chelsea.comを翻訳)
ケガについて。
正直に言うと、シーズン初めにあの怪我をしてしまったことはとても辛いことだった。戻ってくるために集中して努力する必要がある。
私がそれを頑張ってこれたことで、今日は幸せな気分だ。
未来はきっと良いものになる。
(Chelsea.comを翻訳)
カラバオカップでの公式戦初出場の時に、サポーターが自分の名前を呼んで応援してくれたことについて。
それはとても意味のあることだった。
ピッチに立ち、スタジアムで私の名前を聞いたのは初めてだったから、ファンに感謝の意を表したいし、もちろん、私が今後も成長を続けて本来のレベルに達するための更なるモチベーションを与えてくれたよ。
毎試合このようなファンが必要だ。
彼らは私たちに何か違う特別なものを与えてくれる。私たちは大きなスタジアムで大きなサポートを得て、素晴らしいことをすることができる。
(Chelsea.comを翻訳)
Romeo Lavia
過ごした旅は、この瞬間をさらに良いものにした。 厳しい数ヶ月だったけど、ピッチに帰ってこれたことは嬉しいし、チームにとても感謝している。
(Instagramを翻訳)
Noni Madueke
今シーズン初めに、AFCウィンブルドン戦でPKでゴールを得たから、その時から自信を持っているよ。
だからVARでペナルティが与えられたとき、自分がPKキッカーを務めることに疑いはなかったね。
ファウルだと分かっていた。ただ、ボックス内か外だったかだけだった。
VARのおかげで、彼らは正しい判断をした。
今日は勝たなければいけない試合だった。
個人的には小さな問題や小さな怪我があり、思い通りにいかないこともあった。
今日はベンチから影響を与えることができてうれしいし、次の試合に先発出場するか、それともベンチから同じ影響を与えるかは監督次第だ。
我々にとって一貫性が重要だ。
我々は良いサッカーをしており、今ではゴールを決めているが、昨シーズンはゴールを決められなかったのを覚えている。
おそらく失点が多すぎると思うが、その一貫性こそが我々に必要なことだと感じている。
それができたら、私たちは本当に良いチームになる。
今シーズン、私たちはいくつかの非常に良いパフォーマンスを見せてきた。
それはプロセスであり、今いる場所がシーズン終了後の我々のものではない。
(Chelsea.comを翻訳)
John Terry
Alfieには大喜び。
おめでとうございます。
(Xを翻訳)
Next Game…
12月30日(土)日本時間21時半からは、アウェイでルートンと対戦します。
中1日と、かなり厳しい試合日程となります。
ルートンにはホームで3-0で勝利していますが、ここまでニューカッスルとシェフィールドユナイテッド相手に2連勝しており、全く油断できない相手です。
早い段階で先制点を取り、優位に試合を進めてもらいましょう。
come on Chelsea!!!
お知らせ
ワールドサッカーダイジェスト2023年9月7日号では、
- Christopher NKUNKUの独占インタビュー「ブルーズの主役へ」
- 「Premier story ~10人の主役候補たち~ 」の一人として、Thiago Silva「不確かな世界の確かなもの」
- 全20クラブ「最新プロファイル」の一つとして、チェルシー
など、Chelsea情報満載となっていますのでチェックしてみてください。