2024年夏にChelsea(チェルシー)に加入し、主に左サイドバックのバックアップとして活躍しているRenato Veiga(レナト・ヴェイガ)についてまとめています。
以前にはIan Maatsen(イアン・マートセン)も紹介していますので、ぜひご覧ください。
Renato Veiga(レナト・ヴェイガ)のこれまで
Renato Veigaのこれまでをまとめていきます。
アカデミー時代
Veigaは、2003年7月29日、ポルトガルのリスボンに生まれました。
父のNelson Veigaもプロサッカー選手で、母国リーグの2部や、カーボベルデ代表としてプレーしていました。
Veigaは2010年、7歳の時に父もプレーしたAthletic Club Cacémというチームの下部組織に加入した後、リスボンに本拠地を置く超名門スポルティングCPに移籍します。
その後一時的にレアル・スポルト・クルーベに移籍しますが、16歳となった2019年にスポルティングSCに戻り、翌年9月にスポルティングのBチーム(ポルトガルリーグの3部所属)でプロデビューを果たします。
しばらくはBチームに所属しながら、3部リーグで修行を積むこととなります。
アウクスブルクへローン移籍
2023年1月、ブンデスリーガに所属するFCアウクスブルクにローン移籍することが決まりました。
背番号は8を着用しました。
左サイドバックやCBとして、スタメン出場が7回、途中出場が6回と途中加入ながらまずまずの出場機会を得ることができました。
この年のアウクスブルクは、シーズンを15位で終えました。
FCバーゼルに完全移籍
アウクスブルクへのローン移籍は1年間の予定でしたが、半年でローンバックし、2023年8月23日、そのままスイスの名門FCバーゼルへ完全移籍することとなりました。
移籍金は460万ユーロで、4年契約と報道されています。
2023年9月、守備的ミッドフィルダーとしてスタメン出場し、デビューを果たすと、フリーキックで初ゴールを記録しました。
リーグでは、守備的ミッドフィルダーでの出場が12回、セントラルミッドフィルダーでの出場が6回、センターバックでの出場が4回ありました。
サイドバックでの出場はなく、センターラインでレギュラーを掴み、2024年3月まではほとんどの試合でフル出場を果たしました。
足首の捻挫によって4月以降は欠場が続き、復帰した2024年5月19日の試合がバーゼルでのラストゲームとなりました。
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チェルシーへの移籍が決定
2024年7月12日、チェルシーへ完全移籍することが発表されました。
契約期間は7年、移籍金は1,400万ユーロと報道されました。
ローン移籍はせず、背番号はバーゼル時代と同じ、「40」を着用することが決まりました。
代表での活躍
2021年にポルトガルU-19代表、2022年にU-20代表、2023年にU-21代表でプレーしています。
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Renato Veiga(レナト・ヴェイガ)の2024/25シーズン
Renato Veigaの2024/25シーズンについてまとめていきます。
この項目は随時更新します。
リーグ開幕戦でCucurellaが負傷。早速デビューすることに。
プレシーズン3試合に出場し、まずまずの結果を残したVeigaは、ローン移籍せずにチーム残留を勝ち取りました。
シーズン開幕戦のマンチェスターシティ戦で80分から途中出場し、プレミアリーグデビューとなりました。
Cucurella(ククレジャ)が負傷退場したことによるものでした。
1点ビハインドの状況での出場でしたが、その後84分にKovacic(コヴァチッチ)に見事なミドルシュートを決められ、チームは0-2で敗れました。
短い時間での出場でしたが、8本中7本のパスを成功させ、うち1本はロングパスでした。
セルヴェットとの2試合でフル出場
カンファレンスリーグの本戦出場がかかるプレーオフ決勝でチェルシーはセルヴェットと対戦し、その2試合でVeigaは左サイドバックとしてフル出場を果たしています。
1試合目、チームはホームで2-0と勝利しています。
この試合のVeigaは、55本のパスを出して47本成功(85%)、うちアタッキングサードへのパスは5本ありました。
更にロングパスを3本中2本成功させるなど、チャンス創出に貢献しました。
そしてタックルが1度成功、インターセプトが3回、地上戦デュエルは2回中1回勝利、空中戦デュエルは3回中3回勝利するなど、守備でも印象的な活躍があり、MOM級の活躍を見せました。
2試合目、チームはアウェイで2-1で敗れ、ギリギリのところで本戦出場を果たしました。
1本のブロックされた惜しいシュートがあるなど、攻撃面での活躍はありましたが、守備ではチーム全体の動きも悪く、目立った活躍はできませんでした。
ポルトガルフル代表に初選出!!
2024年8月30日、ポルトガル代表は、ネーションズリーグ出場をかけて戦うメンバーを発表しました。
その錚々たるメンバーの中に、Renato Veigaの名前がありました。
初めてフル代表に招集された瞬間でした。
チームはクロアチア、スコットランドと対戦し、どちらも見事勝利しました。
残念ながらフル代表デビューとはなりませんでしたが、大きな刺激を受けてチームに帰還したことでしょう。
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ボーンマス戦でボランチとしてリーグ戦フル出場
体調不良により欠場することとなったEnzo(エンソ)や、負傷欠場しているLavia(ラヴィア)に代わり、Caicedo(カイセド)と組んでボランチでフル出場を果たしました。
チームはアウェイの地で19本のシュートを浴び、うち7本は枠内シュートとなるなど、とても苦しい試合となりましたが、86分にNkunku(エンクンク)が劇的なゴールを決め、勝ち点3を獲得しました。
ピンチの場面をことごとく防ぐCaicedoのプレーが大きく賞賛されましたが、Veigaも負けていません。
まず攻撃面では、中盤から59本のパスを供給し、53本が成功しました(90%)。
うちアタッキングサードへのパスは6本でした。
ロングボールも3本中2本成功するなど、中盤から供給される正確なパスはチームに安定感をもたらしました。
更に守備面では、タックルが3回中2回成功、リカバリが6回ありました。
そして地上戦デュエルは8回中5回勝利、空中戦は2回中1回勝利と、要所を締めました。
自陣でボールを失い、相手のシュートがクロスバーを叩く場面もあったものの、チームが緊急的な中盤不足に陥った中でもしっかりと役目を果たしました。
カップ戦でフル出場、ブライトン戦でパーフェクトなパフォーマンス
カラバオカップ3回戦で、チームは4部所属のバローと対戦し、5-0で圧倒しました。
この試合でVeigaは左サイドバックとしてフル出場を果たしました。
攻撃面では、96本のパスを出し、85本成功(89%)。
うちアタッキングサードへのパスは8本で、チャンスメイクも1度記録するなど、チームの攻撃的なスタイルを下支えしました。
守備機会が少なかったこともありますが、デュエルで負け越すなど、守備面ではやや不安定な内容となりました。
無敗で好調を維持していたブライトンとの試合では、イエローカードをもらっていたCucurella(ククレジャ)と70分に交代出場しました。
チームは4-2でリードしており、守備に安定感をもたらしたい場面での投入でした。
この試合でVeigaは短い出場時間ながら、タックルが5回中3回成功、リカバリが1回、地上戦デュエルで6回中5回勝利するなど、パーフェクトに近いパフォーマンスを見せ、ブライトンのチャンスをことごとく潰す活躍を見せました。
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ここまでのスタッツ(2024年9月29日時点)
2024/25シーズンのここまでのスタッツです。
随時更新していきます。
プレミアリーグ
出場試合 | 6試合中 4試合 |
ゴール | 0 |
アシスト | 0 |
出場時間 | 128分 |
スタメン出場 | 1 |
総タッチ数 | 124 |
総パス数 | 95 |
パス成功率 (ショート) | 92% |
パス成功率 (ロング) | 50% |
キーパス | 0 |
成功したクロス | 0 |
タックル | 5回中 3回成功 |
クリア | 1 |
インターセプト | 1 |
デュエル | 20回中 12回勝利 (チーム2位) |
ブロック | 1 |
警告 | 1 |
退場 | 0 |
EFLカップ
出場試合 | 1試合中 1試合 |
ゴール | 0 |
アシスト | 0 |
出場時間 | 90分 |
スタメン出場 | 1 |
総タッチ数 | 109 (チーム2位) |
総パス数 | 96 |
パス成功率 (ショート) | 91% |
パス成功率 (ロング) | 50% |
キーパス | 1 |
成功したクロス | 0 |
タックル | 1回中 0回成功 |
クリア | 2 |
インターセプト | 1 |
デュエル | 10回中 3回勝利 |
ブロック | 0 |
警告 | 0 |
退場 | 0 |
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代表での活躍状況
現在21歳のVeigaは、これまでポルトガル代表の各年代でプレーし、2024年8月に初のフル代表招集となりました。
今後のフル代表デビューに期待がかかります。
まとめ
Renato Veiga(レナト・ヴェイガ)についてまとめました。
ざっくりまとめると、次のとおりです。
- 主にCucurella(ククレジャ)のバックアップとして、高いクオリティでプレー。長身SBとして攻守で貢献。
- 21歳という若さながら、途中出場すれば守備に安定感をもたらす。1400万ユーロは安すぎる。
- 早くもポルトガルのフル代表に招集。どんどん刺激を受けてもらいたい。
スペイン代表をレギュラーとしてEURO2024優勝に導いたCucurellaの存在はとても大きいです。
それでも長年チームに貢献したChilwell(チルウェル)を押しのけて、2番手の左サイドバックとして既に多くの試合に出場し、緊急事態にはボランチやCBとしてもプレーできます。
他チームならレギュラーでもおかしくないこの逸材が、移籍金1400万ユーロで獲得できたのは、さすがの一言です。
期待の若手として、Veigaにも注目していきましょう!!
come on Chelsea!!!