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横浜ゴム株式会社は、2015/16シーズンから19/20シーズンまでの5年間、Chelsea(チェルシー)のユニフォームの胸スポンサーを務め、その後2年間もグローバルスポンサーでした。
胸のロゴには、YOKOHAMA TYRES(ヨコハマタイヤ)のブランドロゴが採用されました。
胸スポンサーの間のスポンサー収入は年間4000万ポンドなどと報道されています。
横浜ゴムが胸スポンサーだった間にチームが獲得した主要タイトルは3つ!
プレミアリーグ(16/17)、FAカップ(17/18)、UEFAヨーロッパリーグ(18/19)
既にチェルシーとのスポンサー契約は終了していますが、チェルシーの歴史の一部となってくれたことで、ヨコハマタイヤブランドのタイヤを積極的に選んでいる日本人サポーターも多いはず。
この記事では、横浜ゴム株式会社がどんな企業なのかまとめていきます。
ほかにも、23/24シーズンに胸スポンサーを務め、現在もパートナーシップを締結しているInfinite Athleteについてまとめています。
こちらの記事でご覧ください。
横浜ゴム株式会社って何をしてる企業なの?
横浜ゴム株式会社がどんな会社なのかご紹介します。
横浜ゴム株式会社の沿革
横浜ゴム株式会社は、「横浜電線製造(現在の古河電工)」と米国の「BFグッドリッチ」との合弁会社として、1917年10月13日、横浜市に設立されました。
1950年4月に東証1部に上場し、現在も東証プライム市場に上場しています。
当時の社名は横浜護謨製造株式会社で、1963年10月から現在の横浜ゴム株式会社に社名変更されています。
2023年からは、本社機能を神奈川県平塚市の平塚製造所に移転・統合しています。
主力事業はタイヤ!
横浜ゴム株式会社の主力事業はもちろんタイヤで、売り上げの約9割を占めています。
乗用車のノーマルタイヤ・ウィンタータイヤ、モータースポーツ用タイヤ、トラック・バス用タイヤ、農業機械用などのオフハイウェイタイヤなど、あらゆるカテゴリーのタイヤを開発・生産・販売しています。
製品製造時のCO2排出ゼロタイヤや、サステナブル素材(再生可能原料やリサイクル原料)の使用比率を高めたタイヤの製造・販売を通じて、カーボンニュートラルの実現、製品性能とサーキュラーエコノミーの両立を目指すことで、持続可能な社会に貢献しています。
マルチプルビジネス(MB事業)
タイヤ事業のほかに、自動車や建設機械、工作機械向けの高圧ホースや金属継手などの「ホース配管」や、マリンホースなどの海洋商品、コンベヤベルト、飲料水タンクなどの航空部品といった「工業資材」を生産しており、これらの事業をMB事業(マルチプルビジネス)と総称しています。
この事業は、横浜ゴムグループの横浜ゴムMBジャパン株式会社が担っています。
その他事業(ゴルフ用品など)
その他事業として、1983年からPRGR(プロギア)ブランドのゴルフ用品事業の生産販売を行っています。
この事業は、横浜ゴムグループの株式会社プロギアが担っています。
PRGRブランドがゴルフ界に初めてヘッドスピードという概念を打ち出しました。
PRGRブランドは、普段ゴルフをやったことのない筆者でも聞いたことのあるブランドですが、横浜ゴムグループの会社とは知りませんでした。
ゴルフ好きのチェルシーサポーターの方は、PRGRブランドのゴルフ用品を選んでみてはいかがでしょうか。
横浜ゴム(5101)の業績など
ここからは、横浜ゴム株式会社の業績などをまとめていきます。
横浜ゴム(銘柄コード:5101)は東証プライム市場にも上場しており、個人投資家が投資することも可能です。
(※投資は自己責任でお願いします。)
こちらに記載する内容は、2024年10月26日時点の情報です。
なお、横浜ゴムに投資をするなら、日本株・米国株・投資信託などへの投資ができる松井証券がオススメです。
横浜ゴム(5101)の概要
東証プライム市場に上場している横浜ゴム(5101)の概要です。
名称 | 横浜ゴム (銘柄コード5101) |
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業種 | 大分類:製造業 中分類:ゴム製品 |
株価 | 3,062円 |
配当金 | 98円 |
配当利回り | 3.20% |
予想PER | 6.27倍 |
予想EPS | 488.2円 |
PBR | 0.55倍 |
BPS | 5,611.81円 |
ゴム製品のPER加重平均(2024年9月)は10.3倍、PBR加重平均は1.0倍となっており、いずれの面から見ても株価が割安な銘柄となっています。
PERは、企業の利益に対して株価が割高か割安かを判断するための指標で、株価÷EPS(1株当たり純利益)で求めることができます。
PBRは、企業の資産額に対して株価が割高か割安かを判断するための指標で、株価÷BPS(1株当たり純資産)で求めることができます。
通期業績
横浜ゴムの通期業績をグラフにしてみました。
2020年1月にチェルシーのユニフォームの胸スポンサーとしての契約が満了することが発表され、7月に胸スポンサーでなくなったことがどこまで影響があったかはわかりませんが、2020年12月期の売上高・各種利益は下がっています。
ただしその後の売上高は右肩上がりに伸びており、今も成長している企業であることがわかります。
バランスシートとROE
流動資産 | 618,105百万円 |
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非流動資産 | 982,353百万円 |
資産合計 | 1,600,458百万円 |
流動負債 | 347,889百万円 |
非流動負債 | 503,774百万円 |
負債合計 | 851,663百万円 |
資本合計 | 748,795百万円 |
自己資本比率 | 46.78% |
自己資本比率は50%近くと高く、とても良好な状態です。
ROE(自己資本利益率)は、自己資本でどれだけの利益を生み出したかを表しており、一般的には10%を超えれば投資適格と言われます。
自己資本比率が高い分、ROEはやや低い年もありますが、多くの年で10%を上回っており、効率の良い経営を行っていいると思います。
キャッシュフロー
横浜ゴムのキャッシュフローをグラフにしてみました。
まず営業キャッシュフローが常に黒字ですので、しっかり本業でお金が増えており、健全な状態です。
2023年12月に大きな投資キャッシュフローのマイナスが出ていますが、子会社の取得による支出3,219億円、有形固定資産の取得による支出582億円などが計上されており、事業拡大によって今後更なる営業CFの拡大が期待されます。
・営業CFは、企業の本業でのお金の出入りをまとめたもので、黒字であれば本業でお金が増えていることがわかります。
・投資CFは、設備投資や余剰資金の運用によるお金の出入りをまとめたもので、設備投資をすればマイナスになることがあります。
・財務CFは、資金調達や借金返済によるお金の出入りをまとめたものです。
・フリーCFは、企業が自由に使えるお金のことで、営業CFから投資CFを差し引くことで求められます。
配当金
横浜ゴムの配当金は、毎年増配しているわけではありませんが、右肩上がりに増えています。
現在の配当利回りは、3.20%です。
配当性向は、当期純利益に対してどれだけの配当金を支出しているかを表しており、基本的には25%前後を推移しています。
横浜ゴムとしても、「将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を図りつつ、安定した配当を継続する。」としているように、配当金で無理しすぎず、自社の成長を図りながら安定配当を継続しています。
総合的に見ると?
横浜ゴムの業績などを総合的に判断すると、非常に安定した経営をしており、安定的に配当金も支出しているので、長期投資の対象として「適格」なのではないかと思われます(※投資は自己責任でお願いします)。
なお、横浜ゴムに投資をするなら、日本株・米国株・投資信託などへの投資ができる松井証券がオススメです。
まとめ
2015/16シーズンから5年間にわたり胸スポンサーを務めた横浜ゴム株式会社について紹介してきました。
ざっくりまとめると、次のとおりです。
- 横浜ゴムが胸スポンサーの間、年間4000万ポンドものスポンサー収入があり、欧州タイトルも獲得!
- 横浜ゴムは1917年に設立された歴史ある企業で、売り上げの約9割はタイヤ製品!
- 横浜ゴムの売上は右肩上がりで、財政状況も安定。安定配当を継続しており、投資適格と言えそう。
日本の企業が愛するクラブのメインスポンサーになることはとても誇らしいことです。
この間、横浜ゴムのサポートにより、2017年にFrank Lampard、2018年にDidier Drogbaが来日するファンイベント、2019年にはファン待望の日本でのプレシーズンマッチが開催されました。
アメリカ人オーナーとなったことで、チェルシーにはアメリカ資本のスポンサーが多く入っていますが、2024年9月には中国のLINGLONG TIREと新たなスポンサー契約を締結しています。
巨大なアジア市場をターゲットとしたマーケティングに目が向いたときに、日本企業が食い込んできてくれることを期待したいものです。
come on Chelsea!!!